Twitter ひとひら言葉帳 kotobamemo_bot | ひとひら言葉帳 (@kotobamemo_bot) のツイート

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欲しいものはたくさんあるの きらめく星くずの指輪 寄せる波で組み立てた椅子 世界中の花 集めつくる オーデコロン /矢野顕子「ひとつだけ」

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夏の川きらめききみの指さきがぼくの鼻血に濡れてる世界 /穂村弘

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もしものとき わたしがゐなくなるもしものとき あのひとのところに れんらくはいきますか いまなら おそらくいかないでせう あのひとのところにれんらくのいくものにわたしはなりたい /今橋愛「なりたい」

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緑のトンネル抜けて 朝の光に洗われるような わずかな微笑みさえも 残らずみんな 分けあえるような 可愛い歳月を 君と暮らせたら /スピッツ「君と暮らせたら」

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くるぶしに神様の棲む少年は落雷のごと水面をめざす /東直子

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今日は死ぬのにもってこいの日だ。生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。すべての声が、わたしの中で合唱している。すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。今日は死ぬのにもってこいの日だ。/ナンシー・ウッド

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ビスケットには固さと、軽さと、適度の薄さが、絶対に必要であって、また、噛むとカッチリ固いくせに脆く、細やかな雲母状の粉が散って、胸や膝に滾れるようでなくてはならない。/森茉莉「ビスケット」

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まなざしを濡らす冷夏よ邂逅は君という湿度をなお帯びて /斉藤芳生

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「じゃ、ぼく帰ります。さようならくじら」 「さようならいるか。帰るまえに、すこし頭をなでてあげようか」 「うん。なでて」いるかは、くじらに頭をなでてもらった。それから帰ってねむった。/工藤直子「ともだちは海のにおい」

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ひらがなのくすくすわらふ晩夏(おそなつ)のあいすくりいむ舌にのせたり /川井怜子

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酔ったとき、やるせなくなったとき、ひどく嬉しいとき、感情が波だつさまざまなおりに、藍生は線路を歩きたくなる。どこまでもまっすぐにつづく、草の生い茂った、打ち捨てられたような終電後の線路を。/川上弘美「ばか」

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君が好き 強い陽射しを浴びて立つ夏の樹木のようで好きだよ /花山周子

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じんじんと熱をとじこめ八月のかけらになったテニスボール /小島なお

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高速道路のみずたまりに口づけてきみの寝顔を想う八月 /穂村弘

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水をよく飲む恋人の心音にせせらぎを聴きながら眠った /天野慶

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洗顔のうしろで夏は明けてゆきわたしのさみしさに手をふれなさい /平岡直子

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皮膚がなければ、わたしは粒子になって、風や光に溶けるだろうか。窓も線路も人々も、山も川も越えて、かるがると、笑いさざめきながら、あなたの皮膚にくっつけるだろうか。/江國香織「ふりむく」

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冬のあらくれた手がきみの夏を醜いすがたに 変えるまえに、ご自分を蒸溜してしまいなさい。どこかのガラス壜に馥郁(ふくいく)たる香水をつめてやりなさい。美が腐らぬうちに、どこかに美の宝を仕込んでおきなさい。/シェイクスピア「ソネット6番」

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軽井沢の家では夏じうよいお菓子を備へて置くことも出来なかつたから、お客さんの時は果物のかんづめをあけることもあつたが、大ていの時は桃をうすく切つて砂糖をかけて少し時間をおいてからそれをお茶菓子にした。/片山廣子「豚肉 桃 りんご」

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今年も君は君自身であるために夏蜜柑の皮をくつくつと煮る /大久保春乃