Twitter ひとひら言葉帳 kotobamemo_bot | ひとひら言葉帳 (@kotobamemo_bot) のツイート

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(愛されるために生まれた)(そうだった)洗濯槽にまわる泡たち /佐藤弓生

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とどまっていたかっただけ風の日の君の視界に身じろぎもせず /大森静佳

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春も夏も秋も冬も、私は紅茶をいれる。季節によって、紅茶は色も匂いも味も音(カップに落ちるときの音)も少しずつ違う。/江國香織「深紅のつばさ」

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朝がそこにあった 蛇口から冷たい水がほとばしり 味噌汁のにおいが部屋に満ち 国中の道で人々は一心に歩み 幸せよりたしかに希望よりまぶしく 私は朝のかたちを見た /谷川俊太郎「朝のかたち」

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たいていの場合、いい映画をみたりおもしろい本を読んだりしたときの幸福は、それが「余分」であることと関係がある。「余分」だからこそ刹那的に美しいのだし、「余分」だからこそ魂にとって絶対的に幸福なのだ。/江國香織「単純に美しいということ」

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うっすらと秋に酔うたここち やがて 秋はふかみ わたしは酔いしれるだろう ぐったりするくらい秋にからだをまかせよう /八木重吉

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この手紙よんでるあなたの顔がみえる、横がおと、正面と、みえる /穂村弘

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味も好きだけれど色も好きで、ミルクチョコレート色というのは、ほんとうにやさしい色だなと思う。孤独には、とくに効く。がさがさした気持ちにしみる色だし、とがった気持ちを鎮める色である。/江國香織「くれあ」

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指などの鏡に触れし冷たさを全身に知る秋の来りて /与謝野晶子

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片想いはレコードでいえば、裏面の曲のようなものです。どんなに一生懸命唄っていても、相手にはその声がきこえない。/寺山修司「片想いの詩集」

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真夜中、その蛸を思い浮かべるのは、なぜだろう。たかが蛸なのだから、何の助けにもならない。フィレンツェにまだあの蛸はいて、一匹だけで波間を漂っているのだろう。助けにならない小さな蛸にすがるようにして、やがて来る夜明けを待つ。/川上弘美「此処 彼処」

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わたしたち大丈夫です香をたてて醤油は淡く湯にとけている /東直子

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何ひとつ誓い合わない 何ひとつ約束しない ふたりでいよう /村上きわみ

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十月の闇は黒蜜とうろりと悪にまみるる快楽(けらく)をおもふ /栗木京子

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ルービックキューブが蜂の巣に変わるように親友が恋人になる /穂村弘

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あなたの眼は輝き あなたの口は絶え間なく言葉を吐き出し あなたの手は私の手に重ねられているのに ふとうしろを振りむいた時の あなたのうなじだけがまるで 別の生きもののように頼りなく ひっそりと黙っているのを私は見ました /谷川俊太郎「後姿」

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部屋に湯気があるというのは良いものである。真夜中の台所ではコトコトとちいさな音をたてて、シチューが、この夜が、煮込まれている。 /高山なおみ「片想いの夜を煮込む」

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それで始めて、彼女のからだから漂うている香料のことを考えた。道端の電柱の灯がその薫を照らしている様だった。鈍い光であったから、それは秋の花の匂いを想わせた。ぼくは木犀らしいと思ったが、後できいたら、ホワイトローズだった。/織田作之助「ひとりすまう」

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あたしはスープをたっぷりとスプーンにすくって、そろそろと口にはこんだ。スープは熱くて、少しだけ泣けた。そのままあたしは我慢せずに、泣きつづけた。ふられてから初めて流す、自分のための涙だった。ようやく、泣くことができたのだった。/川上弘美「山羊のいる草原」

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屋上さへあらばそれでも生きてゆける うそぶくことがちからに変はる /光森裕樹