Twitter 高畑耕治 詩bot「い」 kouji_T_bot_i | 高畑耕治 詩bot「い」(kouji_T_bot_i) / 2018年9月8日のツイート

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高畑耕治 詩bot「い」@kouji_T_bot_i

高畑耕治

『詩集 こころうた こころ絵ほん』

イーフェニックス

崎本 恵 (解説)
渡邉 裕美(イラスト)

#高畑耕治 #詩人 pic.twitter.com/Jegt5j4JDs

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マルク・シャガール
Marc Chagall

大きな花束

出典元 高畑耕治(詩人) Bot No.1 pic.twitter.com/v11GNGyQNK

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詩集の海 高畑耕治

『さようなら』

21世紀詩人叢書25
土曜美術社出版
1995年11月30日

ainoutanoehon.jp/005.html

#高畑耕治 #詩人 pic.twitter.com/nbPxm4LHpy

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「 考えるカエル 三.転生 」

( 了 )

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お月さまに跳ねたけれど
うさぎさんにはさわれなかった
あの哀しい日
夕陽に跳ねたけれど
一番星に跳びついたけれど
弧を描き土に舞い落ちた
虚しさの日

すねていた投げやりガエルのわたしに
語りかけ
救ってくださったのは
あの日の優しい
あなたでした

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やがて足もはえ
跳ねることを学び
なんどもなんども
挑みましたが
どんなにあがいても
届かない
遥かなあお空の海の
クジラ雲にはなれない
田んぼのカエルの
定めをしりました

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想い起こせば
わたしがまだ幼く
跳ねる足もないカエルの子どもであった日
あおあお揺れる稲のかげから見あげた
波紋のずっと向こうの
はえたばかりの手も届かない高みの
あお空には
白いおおきなクジラ雲
憧れるわたしは
夢みるオタマジャクシでした

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ひとでなくてほんとうによかった
このことばかりは
あれほどにまで不条理好きで残虐な
かみさま仏さまエンマさまの気まぐれな
御慈悲とばかり
思えてなりません

わたしはたしかにカエルでした

雨に濡れた土ひんやり
なつかしくかおる
なぜか涙ぐましい
夜です

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詩「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

三.転生

想い起こそうにも
永劫にも思える
深い眠りの季節から
目覚めるとわたしは
土色に濡れた肌
ふたたび
一匹のカエルでした

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* ルビ 

穢さない: けがさない

「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

二.地獄の季節

( 了 )

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至高〈低〉の聖〈悪〉なる存在に
たてついた愚かなわたしが
ゆるされるはずもなく見舞われた
地上の出来ごとにもたとえられるほどの
むごたらしくおぞましいてんまつにつきましては
ご想像におまかせします

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ぷくぷくうつうつ
浮かび沈みわたし
流されてゆきます

かえりたい
かえろう
かえるかえる

けれどどこへ
ゆけるのでしょう

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出典元 高畑耕治(詩人) Bot No.1 pic.twitter.com/kc9a7ZoKt5