⇨
どこいった?
海ウ
きえない記憶の
絵に
なっちゃった
どこにも
もう
かえらない
さよなら
海ウ
ありがと
* 参照
モネの絵画「 印象、日の出 」
「 印象、海ウ 」( 了 )


詩「 印象、海ウ 」
お空みずいろかいくぐり水平線かすんでゆく白に
海ウ飛んでゆき
溶けちゃった
どこいった?
あおいろこんいろ宇宙いろ
グラデーションゆうぐれオレンジ
浮きあがる稜線うつくしい富士のシルエットに
海ウ飛んでゆき
消えちゃった
⇨
@TakabatakeKouji 詩「白く、透けて」
朝空遥かな山脈の
稜線ふちどり
白雲も
白雪も
白鷺も
かさなり
青空かおる
富士は
白鳥
清流へ
滑りおりる
粉雪の
子鳥みまもり
あの雪に風に水の流れに
溶けてわたしもゆければいいのに
*ふりがな
山脈:やまなみ
白鳥:はくちょう
子鳥:ことり
「白く、透けて」(了)

@TakabatakeKouji 詩「白く、透けて」
朝空遥かな山脈の
稜線ふちどり
白雲も
白雪も
白鷺も
かさなり
青空かおる
富士は
白鳥
清流へ
滑りおりる
粉雪の
子鳥みまもり
あの雪に風に水の流れに
溶けてわたしもゆければいいのに
*ふりがな
山脈:やまなみ
白鳥:はくちょう
子鳥:ことり
「白く、透けて」(了)

⇨
オレンジゆらぐ
夕陽
潮風に乗りよこぎる
ゆりかもめ
闇も光も混ぜあわされて
宇宙色
ぽつり一番星
愛するひと
海
もうどこにも
かえりたくない
* ルビ
宇宙色: うちゅういろ
「 海、宇宙色 」( 了 )

詩「 海、宇宙色 」
太陽は水平線を慕い吸い寄せられ
のぞむままに落ちてゆく
海の波の素顔の
銀弾けるまばゆい輝きも
金なめらかなきらめきに
やがてしめやかなぬくもりを
ももいろにほっと灯したら
海も空も
宇宙色にありのまま
溶けこめるだろう
かえりたい
海
⇨

⇨
かきねのこねこ
( 誤爆のひとことで片づけられてしまう
ひとのこもいまいて )
ぼくもなく
かよわい瞬き
きえないで
「 かきねのこねこ 」( 了 )

⇨
かきねのこねこ
( 空腹にくるしむ
ひとのこもいまいて )
かなしいね
かきねのこねこ
( 親におびえる
ひとのこがいまいて )
さみしいね
⇨

詩「 かきねのこねこ 」
冬夜道
サザンカとおりすぎれば
サツキの葉ばかりの
垣根に夜ごと咲く
かすかな
なき声の
花
かきのねのこねこ
今日もないてる
かきねのこねこ
おなかすいたの?
かきねのこねこ
とてもさむいね
おまえの声は
声のひびきは
あの美しい
星のよう
⇨

⇨
みゃあおにゃあお
ふきこぼれるまま
あおあおと咲き
呼んでくれるから
泳ごうかと
まだおもえるんだ
* ルビ
音: ね
「 こねこのあおい星 」( 了 )