高畑耕治 詩bot「い」@kouji_T_bot_i
詩「 満月フラッシュバック 」
かげり欠けはじめたという
あなたになおさら
このゆがむこころのかげ
くまなく照らされ
満月
フラッシュバック
ひかり
さかのぽるのです
あんなにあかるく
泣き
微笑んで
⇨
詩「 満月フラッシュバック 」
かげり欠けはじめたという
あなたになおさら
このゆがむこころのかげ
くまなく照らされ
満月
フラッシュバック
ひかり
さかのぽるのです
あんなにあかるく
泣き
微笑んで
⇨
⇨
十五夜お月さま
あなたのさやけさ
そめあがる
永遠の
静けさに
洗われ
抱かれるのです
このまま死ねたなら
願える瞬間の
しあわせに
いま
「 十五夜 」( 了 )
詩「 十五夜 」
今夜はもうあえない
諦めていたから
流れるわた雲
うっすら
ゆっくり
こがねに照らし
現れてくれた
まあるいりんかく
⇨
⇨
* ルビ
愛しい: かなしい。
* 参照
一寸の虫にも:慣用句「一寸の虫にも五分の魂」。
「 あたらしい誕生日 」( 了 )
⇨
ふりしきる音楽に教えられる
麗しく
愛しい夜です
あなたはどこにいますか?
あなたの命日はあなたの
あたらしい誕生日
冬眠はまだはやい
永眠はまだはやい
生まれるにはまだはやい
あたりにはただ
秋の音楽ばかり
あなたに洗われる夜です
⇨
詩「 あたらしい誕生日 」
冬眠にはまだはやい
まだはやい
虫もなく夜です
永眠にはまだはやい
美しく秋になく夜です
一寸の虫にも
魂
と
恋と美と
誕生日と
命日
ふさわしくおとずれてくれる
⇨
⇨
木の葉にいのちの
音楽
捧げつくしたのか
燃え
焦げ
葉色奏でつくし
雨にうたれ
日に乾けば
かさこそ
枯れ葉
枯れ草の静まりへ
後追い
は ら は ら
舞い散る
* ルビ
紅葉: もみじ。音: ね。
「 別れ。晩秋の 」( 了 )
詩「 別れ。晩秋の 」
虹色に
紅葉
みあげる草の間の
音
かぼそく
さ び し い ね
も う さ む い ね
微かに
さ き に ゆ く ね
さ よ う な ら
絶えてゆく
⇨