Twitter 高畑耕治 詩bot「い」 kouji_T_bot_i | 高畑耕治 詩bot「い」 (@kouji_T_bot_i) のツイート

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詩「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

三.転生

想い起こそうにも
永劫にも思える
深い眠りの季節から
目覚めるとわたしは
土色に濡れた肌
ふたたび
一匹のカエルでした

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* ルビ 

穢さない: けがさない

「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

二.地獄の季節

( 了 )

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至高〈低〉の聖〈悪〉なる存在に
たてついた愚かなわたしが
ゆるされるはずもなく見舞われた
地上の出来ごとにもたとえられるほどの
むごたらしくおぞましいてんまつにつきましては
ご想像におまかせします

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ぷくぷくうつうつ
浮かび沈みわたし
流されてゆきます

かえりたい
かえろう
かえるかえる

けれどどこへ
ゆけるのでしょう

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おびえふるえ
あまりに泣きわめきすぎてあたりは
涙の海
波にのまれ
渦潮にもみくちゃにもてあそばれながらもわたしは
カエル
どこへやら
ぷかぷか

エンマかみさまは潮水の底
炎はきえ目をしょぼつかせもうとおく
かすんだ濁点
サヨウナラ

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 踏みにじられようが
 侮蔑され叩きのめされ
 突き落とされようが
 どのような姿に変えられようが
 かたちさえなくされようが
 わたしはあのひとのところへ
 西方へ
 浄土へ
 向かわずにはおれません 」

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あの蓮の根にしがみつき離しませんから
わたしの血と肉と魂となにもかも
八つ裂きにしてこまごまとかみ砕き
吸いつくし吸いあげ
愛するあのひとの
天上の花の
肥やしとしてくださいまし

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わたしは考え感じるカエルにすぎないけれど
それがエンマさまだかかみさまだか
あなたのしわざならわたしは
ゆるせないのです
ゆるしてくださいもう
おどさないでください
こわくてたまらないのです
おねがいですからもう
いじめないでください
かんべんしてください

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わたしは無謀にも
カエルであることありのままの
実存をさらけだしてしまい

「いいカエルほど
ほかのカエルほかの生きもの思いやる
優しいこころのカエルほど
傷つけられ
いのち奪われてしまう
だれがなんのためにこんな
苦しみ悲しみを
あたえてくださるのでしょうか⇨

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 いさましくカッコよい
 石つぶて好き
 みずからを役だつ有用な力あるものと
 ご満悦になれる
 考えないカエルに
 美はにあいません

 美しい
 ただそのことだけでわけもなく
 感動してしまう純な
 こころがないのに
 虚栄と虚飾で
 美を
 穢さないでください 」

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 芸術も文学も詩も
 美
 なんの役にもたたない
 なんの意味もないかもしれない
 なんにもわからない虚しさに
 たちつくしふるえるばかりの
 いのちの
 おののき
 闇にかきけされそうな
 ともしびの
 ゆらめき

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たたえられながらわたしは
愚かにもエンマさまに

「 畏れおおいとはぞんじておりますが
 申しあげずにはおれません

 地獄行きの晴れがましい資格など
 わたくしめにはおこがましく
 ふさわしからぬごほうび
 辞退させていただきたいのです

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肌に彫り刻まれた
招待ビザには

「 厭世観を助長し
 死を夢みかねない
 詩を
 まき散らした
 功徳により
 地獄行き 」と

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詩「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

二.地獄の季節

土の底ふかくやわらかな眠りのふとんに
ようやくたどり着けたかと
うつらうつらも
つかのま

いつのまにやらエンマさまの
耳をつんざく怒号の石つぶて
炎のむちにあぶられ
打ちのめされていたのです

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カエルに出会えた今日はしあわせ
あの迷いのないまなざしを思い浮かべ
いのり考える

カエルかえるどこにかえる

わたしも冬眠を
くりかえしてきた
カエルであった気がして
なりません

「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

一.どこへ

( 了 )

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この穢土からなだらかにくだってゆけば
親しいあの景色
天界の清らかな蓮の花も根を浸し
純白無垢な血を吸いあげているという
漆黒の闇こそかえる地
犯しつづけた罪をあがなう
永遠の
冬にふさわしい

やすらかに眠れますように
うららかな春にも二度と
目覚めませんように

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カエルのまなざし
まぶたのおく憂いおびる
仏像のように穏やかな目をみつめ考える
かえるかえるといっていったいどこへ
かえる?

土にかえる
雨にかえる
川にかえる
海にかえる
星くずにかえる
宇宙空間にかえる
時空のひずみにかえる

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気づけばもうすぐ冬眠の季節
自転車にひき殺されることなくどうか
土にまでたどり着けますように
深くふかく眠れますように
暖かだという春までもう
目覚めませんように

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詩「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

一.どこへ

雨に濡れたアスファルトの帰り道
ぬめる石ころふいに動きだして驚けば
ヒキガエル
出会えたことが今日のしあわせ

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詩「考えるカエル
  ― 死生音楽、オタマジャクシの」

 序詩

  ふうせん

詩の想い
こころのままに

息を吹きこみ
ふくらませ

まあるいふうせん
とべますように

どこにでも
とんでゆける
どこへでも
とんでゆけ

「 考えるカエル 序詩 ふうせん 」( 了 )

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棄てない

なぜ?

惑いつつ
世界のおわりまで
いのちのおわりまで
好きないのちとここに
いよう

「 不思議 」( 了 )

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わきあがる問いかけに
こころ刻まれ悲しい苦しい悩ましいこと多いけど

わたしとおなじように
不思議感じているあなたといる不思議
好きだから

不思議うけとめ生きている懸命な生き物たち
好きだから

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詩「 不思議 」

不思議感じるこころだけは大切にしたい

いまこうして生きていることも
生まれた自然、世界、社会も
永遠の一瞬に出会えたことも
死んだあとのことも

ひどく不思議

なぜ?
どうして?

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   星

あの星にみちびかれあなたのもとへゆきたい

   くちづけの

たたずむ横顔のあなたくちづけの角度あご反らせば
星空

   くちびる

息もらしうすくひらくくちびる星にうばわれ

「 星空」( 了 )

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詩「 星空 」

   今日も

くたびれた今日も、だった
けど星みれたから
いいや

   星空

雲間 星空が深い

   夜空

夜空あなたに落ちたい

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さびしい
夜です
お月さま

あなたもひとり
わたしもひとり

ぼっちの

さみしい
夜です

お月さま

「 ぼっちの夜に 」( 了 )

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詩「 ぼっちの夜に 」

うつむき歩いてた顔あげたら
夜空なんだかとても明るいから
逢える
きっとあなたに
逢える

雲のすきまビルのすきま木立のすきまなんども
探したけれどあなたに
逢えませんでした

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笑ってる
笑おうとする
笑いたいとねがい
でもほんとはいま
笑えないあなたの
愛しい声が
好き

ありがと
こんな日にもこころ
好きといえました

* ルビ 

愛しい: かなしい

「 好き、ありがと 」( 了 )

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なんにもない疲れたくりかえしまた
ふやしたばかりの一日
空のあおと思いうかべた
海のあおとあなたの
かすむ表情だけは
優しくきれいでした

あなたの名を呼ぶのが好き
あなたの名を呼んでしまうわたしは
好き

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詩「 好き、ありがと 」

梢の小鳥のくりかえす声
好き好き好き好き好き好き
聞こえてしまうどうしても
あなたおもうわたしの
こころの鼓膜のひずみ
きっとそのせい