Twitter だいの Dai_lvl | だいの(Dai_lvl) /「お前さん」の検索結果

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牛尾/
🐱「あんたの背中は寄り掛かりたくなるからズルい」
🐮「ズルいのか」
🐱「あんたの胸板は飛び込みたくなるからズルい」
🐮「そりゃ光栄だ。つーか、ズルいってんならお前さんも負けてねえだろ」
🐱「?」
🐮「捕まえたくなる、撫でたくなる、抱きたくなる」
🐱「!!」
結局ラブラブ。

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「ん?」おがたを抱き寄せていたうしやまが、はて?と首を傾げて彼の頬を両手で包み込んだ。「お前さん、前より温くなったか?」おがたは、うしやまを見上げてフッと笑う。「あんたのせいだよ」もう冬の囲炉裏番は出来そうにない。またその季節が来たら、今度はあんたの腕の中でぬくぬくと眠ってやる。

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うしやまも流石に慌てて首を縦に振るしかなかった。「そんなに別がいいのか…」「狭いのは嫌だから。それにこの先夏になったら暑くて敵わん」「まあそうだろうが…。そういえばお前さん、夏に溶けて消えちまうとかねえよな?」「ねえよ。暑いのは苦手だが」「あれ?寒いのも苦手つってなかったか?」

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空いたもう片手で部屋の奥にある押し入れを開けた。布団をぞんざいに引っ張り出す。「うしやま?何をして…」「床の上じゃ味気ねえだろ」言いながら、おがたをそっと下ろす。そして彼に覆い被さった。「外で冷え切っちまったんだ。温めてくれ」「雪んこの俺に頼む事か?」「お前さんしかいねえよ」

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うしやまは体についた雪を大きな掌で軽く払うと、まだぽかんとしているおがたを正面から見下ろした。「ったく…一度村へ下りて、そのあと何度もここへ戻って来ようとしたのにずっと吹雪は止まんし。これもあれか?お前さんの仕業か?」「…どうだろうな。自分でどうこうしようとした事はないが…

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慣れた足取りでさくさくと進んでいく。真っ直ぐに、迷いなく…。うしやまもそれに続く。小屋のある林を抜けて平野に出ると天気が変わった。風が落ち着いて、雲が晴れた。「ここ数日の荒れ模様が嘘みてえだ」目の前の清々しい景色にうしやまがそう零す。「お前さんのおかげか?」「どうだかな」

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お前さんも食ったらどうだ?」「必要ない」「温かいもんは食えねえのか」「そういうわけじゃない」「俺一人で食うのも気が引けるからよ。無理じゃなけりゃ一緒に食わねえか?」うしやまの申し出におがたは目をまん丸くした。彼の意図が分からない。「何故だ」「飯は誰かと食った方がより美味いだろ」

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囲炉裏を用意して鍋を振る舞う。「ありがてぇ。けどお前さん、火は平気なのか?暑くねえのか?」「半分は人間だからな。むしろ寒いのは苦手だ。どんなに冷えても死なねえが」「そうなのか。それにしてもこの鍋美味いなあ」少しくらい警戒してもいいだろうに、うしやまはそんな様子もなく鍋を平らげる。

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お前さんとコイツと生きられりゃ万々歳だよ」先生の穏やかな笑顔におがたも毒気を抜かれる。まだ全てに腹を括れたわけじゃない。自分の中にいる新たな存在を愛せるかも分からない。けれど…。「なるようになる、か…」この男の人生に、生き方に、乗ってみてやってもいいかと思うおがただった。

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「どうした。神妙な顔して」「神妙にもなるだろ。あんたが能天気過ぎるんだ」「まあなるようになるって」「適当言いやがって」でも本当にどうにかなるような気がしてしまうのだから不思議だ。「俺ぁお前さんと生きられりゃあ万々歳で…、ああ、違うか」「!」ヌッと伸びた手がおがたの腹を撫でる。

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「あの状態のお前さんを抱かんという選択肢は俺には無かった」「いっそ清々しいな」「おうよ」「おーよ、じゃねえよ。まったく…」おがたは呆れながら仰向けになり天井を眺めた。なんの変哲も無いいつもの景色。自分もいつも通りな気がしてならない。けれど、もう昨日までの自分とは確実に違うのだ。

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「!…お前」酔いでふわふわと混乱しているおがたは自分の言葉に首を傾げていて、うしやまは彼の髪をそっと撫でてやった。「そうか…お前さん覚えてたのか」「んん?」「明治の事」「それは…あんたもだろ?」「まあ全部じゃあねえけどな」「それでも、俺を抱いた事は覚えてるだろ」「そうだな」

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🐮「よーしよし、上手だぞおがた」
🐮「手握るか?ほれ」
🐮「大丈夫だ。大丈夫だぞ〜」
🐮「お前さんはいいこだなぁ」
🐱「ふぇぇ……」
快感を叩き込まれて反抗心も折れて、余裕を無くして頭がふわふわとバブちゃんになってるとこに、まるで子供みたいにあやされて骨抜きになっちゃうおがた。

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「のんびりして第七師団や他所の連中に入れ墨を掻っ攫われる方が面倒だ。向こうは雨だろうが雪だろうが闇雲に動いているかも知れんぞ」「そりゃそうだが…。お前さんの背中にあるそれは雨でぐず濡れにするのは不味いんじゃねえか?いざ戦闘になって役立たずは困るぞ」「雨の中で戦う心得くらいある。

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🐱「あんた…男色か」
🐮「違う。お前さんだから構わんと言ったんだ。どの道、化けて貰ったところで俺の相手をしてたら途中で解けると思うが」
🐱「ほぅ、随分と自信家だな」
🐮「しまった。負けず嫌いに火ぃ付けちまった」

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「今回みたいにお偉いさんが生きてる内の交代が当たり前になったら、俺でもあと一回くらいまた変わり目に立ち会えるかもな」「あんた死にそうにねえけどな」「そうは言っても来る時は来るもんだからなあ」「…」「お前さんは頑張りゃ2回くらい立ち会えるか」「…ぇよ」「ん?」「頑張らねえよ」

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「…嘘だ」「嘘じゃねえよ。お前さんみたいに感情で伝えられりゃいいんだが生憎それは無理だ。だから言葉で伝えて、お前に信じてもらうしかない」「…信じられねえよ」「なら何度でも言ってやる。俺も、お前が好きだ」「〜〜俺はそんなこと言ってないっ」「口ではな。でもすげえ伝わってくるぞ」

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その間に固まった例のゼリーをおがたはフォークで軽く崩すと具材と混ぜ合わせた。「うしやま、出番だ」「はいよ」掌においた餃子の皮にスプーンで具材を乗せ、端に水をつけてヒダを折り込みながら包む。ちまちま。「あんた見た目に似合わずそういうの得意だよな」「お前さんは意外と大雑把だな」

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「母親を失ったお前さんに言うのもアレだが、師匠のカミさんを寝取って制裁されたのを返り討ちにして殺しちまったのがその時期だな」その答えにぽかんとするおがた。おがたの見たこともない表情になんだよと慌てる先生。同じ時期、もしかしたら同じ日に、人を殺していたかもしれないうしやまとおがた。