Twitter まぐり Magriha | まぐり(Magriha) / 2016年9月3日のツイート

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枝テルへのお題は『変化球は得意じゃないんだ』です。
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きっと僕は枝野より背が高くなるだろう。僕は枝野の好きなものをひとつだけ知った。ひとつだけしか知れなかったし、それは僕が自発的に気付いたものではなくて枝野本人に教えたもらった。だから僕も好きなものを一つ教えた。言い終わった後、互いの瞳の中の自分を見て僕達は幸福という存在を知った。

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ああ僕はきみと綺麗なものを見て綺麗だと瞼に焼き付けたかったし、美味しいものを食べて美味しいと舌鼓を打ちたかったし、好きな人に好きと言い合いたかった。ただそれだけをしたくて、それだけが出来なかった。僕の中の枝野は十五歳の春で成長を止めてしまった。それでも僕は成長していく。

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自分より上背のある体を抱き締めてみたい。心に素直になってキスをしてみたい。もっともっとしたい事、されたい事はたくさんあるのに。あったはずなのに。

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僕を卒業して、の方が死ネタ感増しますね

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死ネタ? 枝野の幻影を追いかけてしまう輝気

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ついていなかった。

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扉がガラリと開いた。
「枝野!」
そこには知らない男の教員が立っていて僕の声に驚いて目を見開いていた。右手に鍵の束を持っていた。君、もう下校の時間はとっくに過ぎてるよ。早く帰りなさい、とそれだけ言い放ち、教員は扉を閉めた。枝野が黒酢中を卒業して一ヶ月経った。僕はまだ心の整理が

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泣きそうになっていた。誰かを想って泣くなんて一人暮らしを始めた時にも無かったのに、涙が溢れて止まらない。僕の記憶の中の枝野はいつも笑顔で明るく、泣いた事なんてなかった。だけど僕の未熟さ故、悲しい顔は結構させてしまった気がする。もし一年前に戻れるなら僕は枝野に告白がしてみたい。

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「枝野。僕を置いていくなよ」
指で机をなぞる。僕は腕を投げ出して机に顔を伏せた。するはずのない枝野の匂いに感傷的になりながらゆっくり瞑目した。一年前の楽しかった日々が自然と瞼の裏に甦ってきた。すると急激に胸が苦しくなってきて僕は困惑した。鼻腔がツンとする。僕は枝野のいた机で

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枝野が黒酢中を卒業して一ヶ月経った。上級生になった僕は以前毎日通い詰めていた教室を訪れ枝野の席に座った。少し椅子が高く、黒板が見やすい。けれども枝野は勉強があまり好きではないようだった。僕も勉強は得意なだけで好きではない部類に入るけど試験前に枝野と勉強会を開くのはわりと好きだった

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。色白で感情に反応しやすい頬や耳も伏せられた目も男にしては長くて繊細な睫毛も可憐さを感じさせる中性的な顔立ちもすべて奇跡だと思えた。
「俺、あのハンカチ、テルさんにいつかプレゼントします」
テルさんは気恥ずかしさを瞳に湛えながらも俺をまっすぐ見つめ、待ってる、と一言だけ呟いた。

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頬も同じくらいだろうなと思った。テルさんが横目で俺を窺い俺の視線の先を察すると距離を詰め片手で胸を何度も叩いてきた。
「変なとこ見るな」
「すみません」
「謝るなよ。よけいに恥ずかしいだろ……」
テルさんがハンカチに見とれていたように俺もテルさんに視線を奪われていた。

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テルさんは俺の心境をよそにそのハンカチに感嘆を表した。確かに触ったら滑らかそうで色も綺麗ではあるけれど、
「テルさんの方が綺麗ですよ」
口に出てしまった。テルさんがバッと身を離して口元を両手で覆った。手で顔の半分が隠れてしまっているが耳は露出していた。ほんのり朱を帯びていた。

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「ねえ」
テルさんが俺の袖を引っ張り歩みを止めた。視線を辿ると硝子のウインドウに白と金を象ったハンカチが恭しく飾られていた。欲しいのかな、と思って俺はウインドウに近付く。値札を見て思わず息を飲んだ。俺が、いや中学生がコンビニ感覚で財布を開ける金額ではない。
「綺麗だねえ」

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まぐりは、真夜中の街角 が舞台で『ハンカチ』が出てくる切ない話を4ツイート以内で書いてみましょう。
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