【「#スカーレット」本日クランクアップ✨】
#戸田恵梨香 さん、11か月に及ぶ撮影お疲れさまでした😆
「やりきりました。喜美子という女性を生きることに全く違和感がなく、自然と家族と一緒に年を取ることができました」
放送は3月28日まで続きます❣
最後まで、喜美子の人生を見守ってくださいね💕 pic.twitter.com/qRkKEpzmxa

まあでもやっぱり喜美子は意地の人で、本心をあまり出さない、というか出せないで無理をする人ではある(八郎はそこをつつく人ではないし…)。遠くに居ても家族だと言ったアンリが芸術の外に心を豊かにするのは人を思う心、という言葉を最後に喜美子に贈ったニュアンスはそんなところ?#スカーレット

陶芸を習いたい教えたいという思いを背景に二つの愛(男女典型愛と同志愛)が思惑も違うまま共謀して始まった二人の関係、最終的には喜美子的な志向の所に落ち着いたというか。相手の名を呼んで泣く夜も確かにあるけれど、元サヤには相当の努力を要して結局互いの角を矯めるだろうしね。#スカーレット

ハグで蘇るものがあったのもそこそこにあくまで芸術家同士、器破壊への忌避感もないハードボイルドさがやっぱり二人らしくて。男女の関係性を断念するとともに今度は喜美子が八郎にアドバイスする風で、漸く二人が出会って以来の恋愛+師弟同士関係のよじれが解けて通常運転できそうな。#スカーレット

にしてもあの二人が今も陶芸続けてて紆余曲折の末一緒に工房持ってるというのは微笑ましく、ちょっと泣ける。言い合いしながらやってるって言ってたけど、それが続いてる理由なんだろうなと、お互い違った形でため込み気質だった喜美子八郎と引き比べて思う。#スカーレット

しかし、天にも昇るエロース(エロスじゃなくて 笑)の炎による芸術と生活の融合という喜美子的理想と、火の温もりが届く距離感で家庭的愛を育む八郎的路線という対立構造は今も変わらないのか、そして相互理解と交渉のもとに新しい関係のモードに踏み出せるのかどうかだねえ。#スカーレット

喜美子が穴窯のことを気前よく教えたのは、もちろん自分の芸術の本質への理解そして自信があったからだろうけど、穴窯自体に執着し過ぎるのも失ったものを意識するにつけても微妙に気が引けるような心境になっているということかな。この辺は武志とは感情の理路が違う。#スカーレット

芸術陶芸の素晴らしさと名声、そして商品価値の作るトライアングルはフワフワとして不安定で、目指すにしても霧の闇夜を進むようにも思われることもあるだろうね。喜美子はそれでも自分の中の炎を頼りに突き進んできたけど、そこにも光があることを示したのがアンリさんということかな。#スカーレット

あら、待望のおばさんずラブがこんなところで?(違、いやそんなには違わないか。アンリさんこういう時にも世にも浸食されない純真さの一人稀にはいるよね、って感じなんだけど、喜美子の世界を広げることにもなるのかな?) #スカーレット

意外や意外、重要人物そうなアンリさん。しかし喜美子が人に惹かれるのは芸術的交感という超越的エロースが鍵なんだなと改めて。その対象が師匠役から見者(今回は聴く人だけど)へと移ったとしても、どこまでもアーティスティック。それは世間にはスキャンダラスとの含みもあるのかな。#スカーレット

武志の別居は、両親のことがあるから手を離さないためには適度な距離を、ということなのかな。武志も陶芸家になっていくわけだし。仕事+芸術上のことと家族のことが混線するとややこしい。しかし喜美子と引き比べて、その状況認識力は少し恐ろしいのだけど。#スカーレット

それとも関連して喜美子が穴窯の弟子を取る方向にも繋がっていくのかな。自分が学校行かなかったことも関係してか、いつの間にか自分がそういう立場になったことも夢の啓示がないとなかなか気づかなかったようでもあるけど(そしてそのことが武志が穴窯に進まなかった事にも関連する?)#スカーレット

武志はあまり表に出さないけど、偉大過ぎる親を持って自分の進む道について大学生活の中でかなり模索し懊悩もあったのだろうと思う。漸く出した結論をサラリとしかし段取りして喜美子に告げるあたりでかえってそんなふうに感じた。#スカーレット

でも喜美子が八郎のそれとない探りを撥ねつけるような感じでもあるリアクションをとっちゃったのは、陶芸家として川原家の長として一人で気張ってきた、そのかたくなった姿勢は自在には崩せないということなのかな。まだ燻り=残り火があるだけに。不器用な意地。#スカーレット

喜美子が頭を下げて養育費の礼を言った後、八郎が武志との以心伝心エピソードを話したのは感謝の言葉の導入の体裁の当てつけでは無いだろうけど、お互い距離ができて時が経つから少しは落ち着いて少し打ち解け…みたいには上手くいかない寂寥だろうか。いずれにせよ喜美子には辛かった。#スカーレット

喜美子が自己分析苦手(その圧力の蓄積が芸術にはプラスになる面も)なのと問題弥縫体質はずっとそうだけど、八郎はもう少し総括できていると思いたいがどうなんだろう。武志には「別に等価交換の法則とかちゃうで、うちらに問題があっただけで」と言ってあげて欲しいけど…。#スカーレット

「成功した代わりに大事なものを失った」別れた理由は陶芸の方向性の違い、関係の志向性の違い、そして相違を巧く捌けなかった二人の性分の背景が大きいのだけど、武志には等価交換の宿命としてのしかかってるのが重い…。これは喜美子も走り通しで回顧できてないのもあるんだろうな。#スカーレット

窯から出てきた自然釉の焼き物の存在感はやっぱり圧倒的で。陶芸家喜美子の才能とパワーを何よりも見せつけ、彼女の危うい挑戦は栄光に続く道となり、徐行を勧めた八郎は誤謬と不信の徒となる歴史改変力も強烈。「路線の違い」では防護しきれない烈光だけど八郎あまり思い詰めないで…。#スカーレット

喜美子はそこまで気にしてない、少なくとも意識に上せてないとしても、周りがそして世間の目線が作る空気というのもあるからね…

マツさん、年をとって記憶力その他が…というのもあるけど、「めでたしめでたしの話」を執拗にねだるのは、否応なく忍びよる寂寥感を撥ねのけようとする強迫観念のようなものがあるのでは…。温泉旅行を言い淀んだのも常治との愛情旅行→喜美子&八郎と連想が行ったのかと思った。#スカーレット

そう、喜美子はまさに「開拓者」。誰も行ったことのない所にたどり着いたその姿は孤高にして美しく、周りの風景は荒涼としてしかし澄みわたっている。この後自然釉という新しい領野が広がって、そこに営む人々が生まれてくると思えば、その存在は伝説的な域に達しているのかもしれない。#スカーレット

穴窯から火が噴き出したシーンは、喜美子が自らの殻と環境が課してきた制限を打ち破ってアーティストに生まれ変わる際のエネルギーの迸りを象徴しているようで、神々しいまでの光景だったなあ。#スカーレット

「陶芸を教えて貰ってやりたいこと見つけられたから感謝してます」ああこれは…喜美子らしい、率直で礼儀正しい言葉だけど、夫への言葉ではない(苦笑)。結局始めから喜美子が恋したのは八郎の中にあった芸術であり陶芸であった、そんな総括を図らずも本人が裏書きするような感じにも。#スカーレット

@IsayamaEmi 八郎は何度も陶芸家として喜美子とは別の路線に行くサインを出していたのに「何で分からないの?それでも陶芸家?」と言われて姿勢を全否定された(八郎目線では)ので、もはや仕事面では完全に「自主性尊重」の非干渉の態度しか取れず、家族・夫として心配することしかできないのだと推察します…。

深夜だからぶっちゃけちゃえば、喜美子は言葉変だけど「壁にならない耽美志向系腐男子」要素がけっこうあるんで多分。通例の男女平等でクリアできる水準ではない。八郎も交際しだしてあれ?って思わなかったのかよとも思うけどまあ付き合うの楽ではないですね。師弟関係が崩れれば尚更。#スカーレット