Twitter hhasegawa hhasegawa | hhasegawa (@hhasegawa) のツイート

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9.『宙返り』(1999年)
amazon.co.jp/dp/4062734656?…(下巻も)
10.『美しいアナベル・リイ』(2007年)
amazon.co.jp/dp/4101126224?…
カルトや児童ポルノといういかにも今風の題材を、ショーレムやポーを下敷きに料理した後期作品。後者は00年代の世相を反映し、オタク的なものとの対峙でもある。 (6/6)

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5.『遅れてきた青年』(1962年)
amazon.co.jp/dp/B00IP4BYHQ?…
6.『日常生活の冒険』(1964年)
amazon.co.jp/dp/B00IP4BYNA?…
初期の怪作。1~4のテーマとも関わりつつ、それぞれ運動の裏切り、第三世界での義勇軍参加といった方向に展開している。後者は私戦予備事件に際して一部で思い出された。 (4/6)

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7.『いかに木を殺すか』(1984年)
amazon.co.jp/dp/4167110040?…
8.『僕が本当に若かった頃』(1992年)
amazon.co.jp/dp/4061963821?…
第一次円熟期の短篇集。「もうひとり和泉式部が生まれた日」や伊東静雄に触発された「火をめぐらす鳥」などがある(若年での伊東体験は三島や江藤とも共通する)。 (5/6)

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1.『われらの時代』(1959年)
amazon.co.jp/dp/B00IP4BY9Y?…
作家の生涯から逆算すれば、各賞を受けた「奇妙な仕事」や「飼育」などの短篇でも最初の長篇となった『芽むしり仔撃ち』でもなく、おそらくこれが原点なのであろう。一方ではバンドものの走りの一つで、その後の文化への影響も大きい。 (2/6)

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2.『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』(1969年)
amazon.co.jp/dp/B00IP4BYV2?…
3.『みずから我が涙をぬぐいたまう日』(1972年)
amazon.co.jp/dp/4061961144?…
4.『水死』(2009年)
amazon.co.jp/dp/B00B1N5DQ6?…
作家の中核をなす、父、天皇、(保守)革命の系列。はじめて読むなら以上1~4。 (3/6)

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大江健三郎追悼で「自分のベストいくつ」を挙げている人がおり、便乗してみようと思う。もっとも、誰もが代表作とするであろう『万延元年のフットボール』や『同時代ゲーム』、あるいは玄人受けするらしい『取り替え子』三部作などをいまさら言ってもつまらないし、そういうタイトルは除外する。 (1/6)

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一応補足しておくと、この手のネタ以外にも、世紀転換期から戦間期のドイツ文学と思想、そしてもちろん第一次世界大戦やヴァイマル時代の政治や軍事をめぐるトピックが盛りだくさんとなっており、このキーワード(hhasegawa.la.coocan.jp/book/detail/da…)を見てピンと来るものがあれば、是非ともご検討を願いたい。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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『ハーケンクロイツの文化史』の最初の書評は、なんと『ムー』であった。同誌読者向き内容として、ブラヴァツキー、トゥーレ協会、ローゼンベルク、ライヒ、ラヴクラフト(すべて長谷川担当外…)が挙げられている。 / “「呪物蒐集録」など新刊書籍7選/ムー民のためのブ…” htn.to/3m81g5bWSc

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おそらく、小説中の超国家主義のみならず、メディアでの「戦後民主主義」者としての発言もイロニーだったのだろう(本心の所在が一意的でなくなるのがイロニストの常であろう)。しかし、そういった公式発言を「敢えて」する作法は、相変わらず蔓延する「本音」主義のなかでますます貴重になっている。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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大江は「かつて」時代を象徴する作家だった、という語られ方をしているようながら、ノーベル賞後に過去作に遡及して読んだ者は、彼が書いたことが現実に起こってしまう奇怪なアクチュアリティを体験した。下記の件も、ナセル義勇軍に加わろうとする男の話がシリア私戦予備事件で実現してしまったのも。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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ドイツ語圏の報道を読むと「ファシストであった父は、大江によれば水死した」とあり(faz.net/aktuell/feuill…)、これは単に『水死』からの類推なのだろうが、「みずから我が涙をぬぐいたまう日」の系列の「アイロニー」理解には決定的に重要で、そろそろ実証的な次元でわかるようになるのだろうか。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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大江健三郎は、2001年の鼎談(amazon.co.jp/dp/4087745406?…)で、「心の底には日本の超国家主義に惹きつけられる傾きがある」背景を問われ、ノースロップ・フライ(おそらく『批評の解剖』)を引いて、自分はアイロニーの作家なのだ、と答えている。ロマン派的な、自覚的なイロニーの人だったわけである。

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とはいえ、彼こそ「自分のバックボーン」たる民俗学と民衆文化を大事にし続けたがゆえにああなった面があるのではないかと思います。デフォルトの「民衆」はそもそも差別的ですから、それを至上の価値に置く限り、「地に足がつかない」インテリの差別批判は許さないスタンスにならざるを得ない。 (1/2) twitter.com/bokukoui/statu…

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ここで、昨日ご紹介した「ダブル吉本」をめぐる問題(twitter.com/hhasegawa/stat…)とつながってくるわけです。件の民俗学者も少なくとも批評家の方の吉本の影響下にあるのは相違ないでしょうし。逆に言えば、積極的に(彼らの用語を借りれば)「民衆から遊離」しない限り理性を保つことは難しい。 (2/2)

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労作と思いつつ疑問を言えば、後半で濫用される「享楽」概念にはもう少し繊細な腑分けがあってもよかった。ジジェクの引用(160頁)にある、マイノリティ同士が差別語を投げ合う状態が「享楽」なら、「普通の人」に立脚するポピュリストは、やつらに享楽を盗まれている、と煽動する側なのでは? (3/3)

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焦点となるのは68年前後の東大に在籍した『M-1グランプリ』プロデューサー(現大学教員)の本『お笑い芸人の言語学』(amazon.co.jp/dp/4779511712?…)であり、そこに著者の愛読書として『共同幻想論』が登場するのを発端に、(ポスト)68年世代の吉本主義のなれの果てである大阪の現状が分析される。 (2/3)

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某所で知った小峰ひずみ「大阪(弁)の反逆」(『群像』3月号)を読んだ。大阪のポピュリズムの原動力がお笑いなのはみな知っており、その核は大阪弁と指摘する者もすでにいた(note.com/iovis_takahasi…)。同氏の批評はその路線をさらに執拗に、そしてもう一つの「吉本」を視野に追求している。 (1/3)

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実際、ドイツの田舎で同種の暮らし(マクドナルドもなし)を続けていたものの、もともと日本でもそうだったから普段通りであった。逆に、世人は外食やコンビニ頼りの生活の非経済性を自省したりしないのであろうか。 / “海外移住するなら「コンビニ、お菓子、生魚、市販の…” htn.to/3sN9HNx3Ze

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活字化された文章なら、動詞や助動詞の変化形を中心とする古典文法さえ意識すれば、『源氏』はともかく『今昔』系の和漢混淆文は難なく読める、つまり基礎語彙自体は平安時代からほぼ変わっていないわけだから、例えば古英語や中英語に対する現代英語より現代日本語は断絶に乏しいのが実態ではないか。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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日本語の歴史的「断絶」を言う西洋人を散見するが、しばしば文法の問題(文語文が読めない)と書体の問題(くずし字が読めない)が一緒くたにされて散漫な議論になりがちである。両者は分けて考えた方がよいのでは? / “日本人はなぜ古文が読めなくなったのか ――ロバート …” htn.to/3Rui9uQ6uu

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上位者になにか提案されると事実上の強制かと受け止め、なにか尋ねられると先方の望む通り答えなければ「怒られる」と警戒しておくのが経験的には正解だった集団では、フラットな言語コミュニケーションが成立しないのは当然で、議論ができないのか、といまさら言われてもむなしいだけではあるまいか。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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陰謀論一般ではなく本邦固有の事情として、「こういう選択肢をつくろう」の提案が「この選択肢を強制する」と受け止められてしまう環境がある。これはおそらく、生まれてからこの方そうやって事実上の強要を受け続けてきた結果なので、そう思うのは論理的に誤謬だと言ってすむ話ではない根深さがある。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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コオロギ食陰謀論をめぐる連ツイ。「鼻持ちならないリベラルがSDGsで昆虫食を押しつける」とされて前から存在した陰謀論が、「ムシを食う」インパクトゆえに最近の報道を燃料に非陰謀論界隈にも飛び火した、と。 / “雨宮純 on Twitter: "コオロギ食陰謀論や反コオロギ運動…” htn.to/32u1Cqbmtd

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秋江の小説(『黒髪』三部作の二作目「狂乱」は講談社文芸文庫版では読めず、岩波文庫でどうぞ)のこの台詞は「あんたが私から貰ふ金をほかの人間に貢いでゐるといふ噂を、ちらちら耳にしたこともあつたけれども、私はそれを真実とは思はないが」と続いて破滅へといたるので、さらに同事件と通底する。 twitter.com/hhasegawa/stat…

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「私自身にも欲しい物や買ひたいものが幾らもあるのを、そんな物より何より私には、唯々お前と云ふ者が欲しい為に、出来ぬ中から私の力に能ふ限りのことをして来たのぢやないか」(近松秋江「狂乱」)歴史は繰返す。 / “Vチューバーの女性に性的暴行容疑 「人生めちゃくち…” htn.to/34V4qTMWzY

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紀要の話題に乗ってみると、あれの効用の一つは連載が可能なことではないか。一般の雑誌に投稿するには内容が多すぎる一方で着手段階では本にできるのか見通しが立たない場合、取り敢えずそういう形態で書きはじめられるわけである。もっとも、読者としてはまとまったら書籍化してほしくはある。 (1/2)

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先般の共訳書(amazon.co.jp/dp/4791775295?…)の解説で「金字塔的な論文」と紹介した「母権的ハーケンクロイツ」(iss.ndl.go.jp/books/R0000000…)も著者勤務先の紀要に掲載されたもので、こちらは非連載ながら分量過多であるパターンか。これにしても書籍で読めるとアクセスはぐんとよくなるのだが...。 (2/2)

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公教育は所詮は公教育で、国民国家の成員予備軍に効率よく「正しい」知識を叩き込むのが役割である、という意味においては、まったくおっしゃる通りなのだと思いますね。結局のところ、根本思想がまったく異なる「学校」と「図書館」を統合した「学校図書館」の無理が現れたのが件の記事なのでしょう。 twitter.com/Cristoforou/st…

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むしろ古い本で一度「間違って覚えて」、大人との会話のなかで知識を是正したり、どういう変化があったのか尋ねたりすればよいのでは? 当世流の「コスパ」論者には否定されそうながら、この人(恥ずかしながらはじめて知った)のキャリアを見るとそういう手合いでもなさそうで、どうしてこうなった? twitter.com/hhasegawa/stat…

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学校図書館の限られたキャパシティを考えると正当な提言だ、との見方もあるようで。しかし、子供が情報の古い本を読むと「間違って覚えてしまう」というパターナリズムは、いかにも「児童文学」の人な印象を受ける。 / “児童文学評論家・赤木かん子の「学校図書館ビフォー…” htn.to/3KMGtBdSfY