Twitter シオシオ萎れ猫飯屋 neko_meshi_ya | シオシオ萎れ猫飯屋(neko_meshi_ya) / 2019年5月20日のツイート

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シオシオ萎れ猫飯屋@neko_meshi_ya

「もっと沢山持っていきましたよね」
「鬼軍曹は私に吐き戻せと申されるか」
「まさか、私が中尉にそんな不敬を」
芝居めいたやり取りに、顔を見合わせて笑う。
「現物でお願いします」
テーブルに置かれたツルミのアイスをスプーンでさらい口に放り込むと、ツルミの大きな目が真ん丸になった。

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「嘘でしょ……」
「白桃ヨーグルト味もなかなか美味いですね」
「嘘でしょお……」
奪い合いすら平和なこの時代、この人の無防備な感情を少しでも拾い集めたい。少しでも共に生きたい。
ツキシマは自分の浮かれ具合に呆れつつ、次のお取り寄せスイーツの情報収集を計画するのであった。

おしまい。

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「こら」
カチンとそれを薙ぎ払うと、冗談めかしたブーイングが向けられる。
「油断も隙も」
『ない』と言う前に、ツルミのスプーンが奇襲を仕掛けてきた。ミント色のアイスを3分の1ほどさらって、得意げな顔がそれを咀嚼する。
「チョコミント、討ち取ったり」

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勝ち誇っている彼には、まさかツキシマがアイスごときで反撃には出ないだろうという、ざっくりとした甘えが見える。表向き呆れ顔を浮かべて、ツキシマはスマホを操作してその画面を突きつけた。
「これ以上イタズラしたらキャンセルしますから」
何のことかと画面の字を読んだツルミは絶句した。

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「こ、これ……限定の」
「そうですね、限定のですね、はい、今すぐキャンセルできますけど」
「わぁー! やめてやめて、返すから!」
返すって。どうやって?と尋ねようとしたツキシマの唇に、冷たくて柔らかいものが触れる。
(ミント味だ)
温くなった唇が離れていくのが名残惜しい。

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「いつの間にこんなに」
「こんなにって程ではないでしょ」
十分だ! という言葉はツキシマの喉の奥に消される。
「通販でね、買っといた」
バラエティに富んだ『ご褒美団員』からふたつを選び、くるりとツキシマを向いたツルミは、ひとつを差し出した。
「こうやって、選ぶのも楽しくてね」

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はぁ、思わず漏れた気の抜けた溜息など気にせず、ツルミはスプーンを2本手にした。
「ほら、溶けてしまうから早く早く」
ツキシマは促されるままリビングへ足を向け、ソファにこしかける。隣に腰掛けたツルミは先ほどと変わらず、鼻歌交じりにアイスのカップを開けている。
多くの中から気兼ねなく。

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今日選ばれなかった者も、明日と言わずもしかしたら今日中にはツルミの胃に収まるのかもしれない。少なくとも、どこかに捨て置かれることはないのだ。
「ツキシマさん、食べないなら私が食べちゃうからね」
ツキシマが考え事をしながらやっと開けたアイスに、隣からスプーンが飛んできた。

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他のも食べてみては、と思ったこともあったが、もしかすると彼は、口にするものにも道を敷いていたのかもしれないと思い至る。戦略に用いる道具のひとつ。いくら好物だろうと、それだけでは目的に手が届かない程タイトな道だった。楽しむ余裕など。
「なぁに、寝るなら目を閉じてね」

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思いを過去に馳せていたツキシマの瞬きを忘れた眼に、風呂上がりにタオルを引っ掛けてパジャマのズボンを履いただけのツルミが映る。
「ちょっと、ちゃんと着て」
「食べたら着る」
ツルミは冷凍庫を漁りながら、食卓の椅子にかけたパジャマを指さした。
「どーれーにーしーよーうーかーなー」

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火照った身体に冷凍庫の冷気が気持ちいいのか、半ば頭を突っ込んだままツルミが歌う。いや待て、何をそんなに選択肢があるというのか。浮かんだ疑問に逆らわずツキシマが冷凍庫を覗き込むと、そこには数種類の『ご褒美』が並んでいた。冷凍食品に挟まれた彼らは、あたかも最初から居たような佇まいだ。

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「ほら、風呂に入らないと、ついでにパジャマに着替えないとベッドは立ち入り禁止ですから」
「はァ!? 厳しいなぁ、相変わらず……じゃあ、一緒に入れてくれれば良かったのに」
「嫌ですよ、アンタすぐ悪戯するんだから」
ツルミはのそりと上半身を起こしてツキシマを恨めしそうに見上げる。

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「ケチ」
「ケチで結構、ほらさっさと行った」
「ケチ」
「はいはい、じゃあ冷凍庫に入れたやつは俺が全部食べちゃおうかな」
『冷凍庫に入れたやつ』とは、いわゆるコンビニのパフェタイプのアイスのことで、クランクアップの日にツルミがいそいそと購入したものだ。

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長めの撮影があるとツルミは、そんな風にご褒美を用意することが多かった。
(あの頃はどうしていたっけ)
血なまぐさい時代の記憶を呼び起こせば、彼の地の団子屋の主人が思い浮かんだ。色々とおまけをつけてくれることもあったが、ツルミが口にするのは殆どみたらしだけだった。

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「ああ、もう」
フローリングに涎が垂れかけた頃、ツキシマがやっと帰還した。こちらに背を向けて窓に張り付くように転がっているツルミを見て、愛しさより先に呆れが訪れる。この平和な時代に転生してツキシマよりほんの少し年下になった彼は、思いのほか怠惰だった。

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(怠惰と言うよりマイペースと言うか……)
視点や頭の回転に関しては確実に『あの頃』と変わりないのに、自宅や二人きりの楽屋などでは死神の『しの字』も見当たらない。
「風邪引きますよ」
「引いたら押して」
間髪入れずのレスポンスを受けて、ツキシマが苦笑する。

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新作のドラマ(配信サイト限定の、コアな軍事ファンタジーものだった)のクランクアップからこちら、休みがほとんどないまま働き、本日やっと全ての撮影が終わって、そして打ち上げをして……ツルミとツキシマが帰宅したのは23時を回った頃。これでもかなり早く抜けられた方だ。

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三次会は御遠慮して、二次会の焼肉屋でどうにかこうにか理由をつけて帰ってきた。ツキシマは焼肉屋で付いた煙と油に耐えかねて、とにかく早く風呂に入りたかったようで、玄関で靴を脱ぐや否や風呂場に消えていった。ツルミは、と言えば、そんなものは特に気にしていなかった。

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もう自宅だし、付き合いで飲んだチューハイのアルコールのせいで脳も身体もクタクタだった。風呂なんて面倒くさい、と言うのが彼の紛うことなき本音だった。だるさに身を委ね、窓際に鼻先を突っ込んで転がっていると、ほんのりと冷気が降ってきて心地よい。ツルミの瞼はそろそろ閉店準備を始めた。

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【月鶴/転生現パロ/俳優パロ】
洗い場で頭から湯を被り、また、頭から足先までを思う存分洗い、そしていただくのだ。この湯を。

「はぁ〜ツキシマさん、ますます長くなった」

リビングのラグの上に寝転がり、時にテーブルに潜り込んだりソファに片足を乗り上げたりしながら彼を待つ。

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これ凄いいいから何度でもRTする

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よそう、か、盛る

【アンケート】「ごはんを盛り付ける」ことを何と言いますか?

【つぐ派も】ごはんは「よそう」派?それとも「つける」派?
news.livedoor.com/article/detail…

CBCラジオの番組内で、ごはんを盛り付けることを何と言うか、で議論に。番組に寄せられた回答では「つける」派が多かった。 pic.twitter.com/TLzRYj9dVe

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やだあ!後輩ちゃんの絵文字ついてるやん!かーわいっ!

ダックスを描いているんだけど、横からの圧が凄い。。 pic.twitter.com/qVuKKGk5XH

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紙媒体かつシリアスならちょっと気になるかも???って程度。ラノベで慣れた。